(news24.jp)内戦が続くシリアで化学兵器が使用された可能性があることを受けて、国連の安全保障理事会は5日、緊急会合を開いた。アメリカは、「アサド政権による攻撃だ」と指摘した上で、シリアとロシアを非難しました。
会合の様子
(写真:kinhtedothi.vn)
この問題は、シリア北西部のイドリブ県で4日に空爆があり、市民らが化学兵器によるとみられる症状を訴えたものです。猛毒のサリンが使われた疑いが指摘されていて、「シリア人権監視団」は、20人の子どもを含む、少なくとも72人が死亡したと伝えています。
安保理は5日に緊急会合を開き、この中でアメリカのヘイリー国連大使は、「アサド政権が化学兵器を使用した」と指摘した上で、シリアとロシアを非難しました。
アメリカ・ヘイリー国連大使は「ロシアがアサド政権に対して影響力があるのなら、こうした恐ろしい行為を終わらせる必要がある」と強調しました。
一方、アサド政権側は「化学兵器は所有していない」と関与を否定したほか、ロシアも「NGOによる報告を信用するのではなく、公正な調査をすべきだ」と反論しました。